ビルとYシャツと私

MYお気に入りシャツを洗濯してハンガーに干す際、横着をして洗濯バサミで止めなかった。

どこか一つ、ボタンを留めたわけでもなかった。ただ、ハンガーにかけただけ。

風が強い日でもなかったし、ベランダの壁は、洗濯竿よりも高い位置まであるから、全く問題ないと思っていた。

その日の夜遅く、帰宅して、洗濯物を取り込もうと思ったら、ハンガーだけが竿にぶら下がっている。

「あれ?シャツだけ取り込んでくれてないよね?」と家人に思わず確認。そんなわけない。

風に飛ばされて真下の自転車置き場に落っこちてない?と二人で窓の外に首を出して見下ろす・・。

電気が煌々と照らされてる自転車置き場、明らかにシャツは落ちてない。

その向こうには、マンションの真裏に建つ建物の屋上が見える。

家人「俺にはあれがシャツに見えるんだが・・・。」

そういえばなんかボーッと見えるけど・・真っ暗だから分かんないよ。明日の朝、もう一度確認してみよう。

<翌朝>

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ばっちり、私のシャツだったよーーーーーーーー!。・゚((T◇T゚)゚・。

「あのビル(だかアパートだかマンションだか)の人にお願いして、屋上に入れてもらって取ってくるしかないんじゃない。」

「が、よく見てごらん。両サイドのビルには手すりがあるが、シャツビルには周囲に手すりがない。

出入り口らしきものもない。ということは、あそこは立ち入り出来ない屋上なのではなかろうか。」

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「ということは、隣のビルの屋上から、棒かなんか伸ばして引っ掛けて取る?」

「それか、うちのマンションの下の階、ちょうどシャツの高さと同じ階、真向かいの部屋のベランダから特製ロング棒を必死に伸ばす。」

「その部屋の人、絶対家に入れてくれないよ。」

「やっぱり、お隣のビルから釣竿がいいんじゃない?(持ってないけれど。)」

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とりあえずこのシャツビル達は住宅なんだろうか?お店なんだろうか?と、会社帰りに二人で偵察に。

シャツビルは個人宅、その隣の手すりビルはお店兼アパート。

「手すりビルのお店の人に事情話すのが一番いいんじゃない?」

「それより、ビルの管理会社がいいよ。」

「この2つ、隙間ほとんどないね。くっついてるから、これなら棒でいけるかもね?(SOかもね?)」。

ビルの間を覗いてみたり、両手を広げて間の幅を計ってみたりしながら議論してたら、アパートの住民らしき若者、入り口でじーっと我々を凝視している。

なにさ!あたし達が不審者みたいに。って、正真正銘 混じりっ気なしの不審者でした。

やっぱり怪しいよね。聞けないよね・・・・

あれから1週間近く、全く動かず同じところに留まったシャツを見下ろしては溜息の日々。

あれ、気に入ってたし、まだ新しかったのにーーーー!!・゚゚・o(iДi)o・゚゚・ オロローン!オロローン!

台風3号よ、あのシャツをうちのベランダに再び舞い戻して~~~~!!!
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by morningsun71 | 2013-06-11 07:57 | 小話


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