「まほろ駅前番外地」三浦しをん

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「まほろ駅前多田便利軒」(瑛太/松田龍平W主演の映画が4月に公開)の続編。というか番外編。
これ今後もずっとシリーズ化されるといいな。
登場人物全員が愛しく、時にはじーんとくる。

まほろ駅そばで便利屋を営むむさくるしい男2人と、仕事の依頼する風変わりな客達。
後味がいい話(今回は短編)ばかりなので気持ちがよい。

自称「若い頃の私は原節子、映画館の看板娘だった」、少々記憶力があぶなっかしくなってるおばあちゃんが、
在りし日の’ろまんす’を語る話になんか感動した。

おばあちゃんの回路はしょっちゅうショートするから、次に会った時に聞いてみても、きっと
同じ話は聞くことは出来ないだろう。
(ばあちゃんが話したことは)、自分たちの他に見物客のいない花火のように、
黒い虚空に消えてしまった。彼女の過去を知ることが出来たのは、この先も自分たちだけなのだ、
として

「映画に似ている。暗闇の中点滅する、一秒間に24回の光。
光は温度となり、温度はドラマとなって、
記憶の銀幕で像を結ぶ。
~中略~
この情景もいつか、記憶になるのだろうか。
闇に浮かんで瞬く光、夜空に放たれる花火のような光に。」


ううーん。いいねえー。

自分も老後に胸がぎゅっと締め付けられるような’ろまんす’話で
若者をうっとりさせてみたい。

が、いかんせんネタがないのが問題。

でもその頃は今以上に現実と妄想の区別がつかなくなってるだろうから
世紀の大恋愛話を創作できるだろう。悲観視はすまい。
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by morningsun71 | 2011-03-09 22:16 | 読書


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